ラブもサスペンスもいらない

もっとおふざけしていよう

マダニに噛まれました

こんにちは、お元気ですか。

とある土曜日、私はマダニにかまれてしまいました。

草むしりも佳境に入っていた金曜日、私はツツジの木の下を一生懸命草むしりしていました。ツツジの下はみっしり草が生えているうえに、ミミズもあまりいないためか落ち葉が分解されずに降り積もっておりました。
可愛そうなツツジ
徹底的に綺麗にしてあげようとツツジの下に潜り込んで、草を抜き、落ち葉をかき集め、大量の虫たちに「もうここに隠れる場所はない!出ていくのだ!!」と心の中で呼びかけていました。
すっかり綺麗にすると、根元の方まで陽が入って風も通るようになって、「これでやっと羽が伸ばせるぜー」と聞こえてくるようです。
綺麗にするまで気づかなかったんですがツツジの後ろにアジサイが植えてあって、ろくに育っていなかったので、「これからはうんと伸びてくれよ」という気持ちになりました。

そして次の日の朝、「今日も残りの草むしりをするぞー」と着替えをしていたら、夫が後ろから「なんか背中から血が出てるよ?ちょっと待ってて。」と言ってティッシュを取りに行きました。
「ニキビとができてたんかなー?つぶした記憶とかないけど。」と思いながら待っていると、夫がティッシュ片手に戻ってきて「あれ???ちょ、ちょっと待って。」とまたリビングへ行ってしまいました。
何も告げずに行っちゃって、何だろう。ちょっと触ってみるとちょっと痛い。
夫がスマホ片手に戻ってきて高らかに一言「マダニだ!!!!

マダニ・・・? マダニってニュースでなんか聞いたことあるよ。
なんか、よくなかった気がするよ。

夫はマダニを初めて見たと興奮しております。
私は背中なので全然見えません。
マダニ情報を私に伝えてくれますが、とりあえず画像は見せないでくれと。
すごいキモそうだから。すごいキモいのが背中にいるって事実が受け止めきれそうにないから。
そしてよく調べると、運が悪いとマダニを経由した感染症にかかって、3割くらいの致死率だという情報が入ってきました。
めっちゃ怖い。
めっちゃ怖いから今すぐどうにかしたい。
どうして土曜の朝のこれからだって時にこんなことになるのでしょう。

とりあえず家で引っこ抜けないか頑張ってみます。
夫がピンセットで引っこ抜いてみようとするとちょっと痛い。
夫曰く、マダニはジタバタしているそう。
そのまま引っこ抜くのはやめて、ネットで調べた塩水攻めを行いましたが、まだ抜けない。アルコール攻めを行いましたが、まだ抜けない。しかし、アルコール攻めの時に死んでしまった模様。
マダニは死んでしまうし、引っこ抜けないし。引っこ抜こうとすると結構いたい
もう病院に行くしかない!!引っ越して初めての病院は皮膚科です!!

病院に着くと、診察時間始まりたてだっていうのに18人待ち。
はぁーーーーー私の背中にはマダニ君がしっかり噛みついてるんだよーーーこわいよーーーー
半泣きで待合室で待っていたら、6人飛ばしくらいでお呼びがかかりました。
確かに問診票には「診察内容によっては順番が前後することがあります。」と書いてありました。
やっぱり急ぎのやつだよね???
ありがとう先生!
すみません待合室の皆さん!お先に行かさせていただきます!!

診察室に入り何も言われてないのに、先生に背中を向けて服をまくり上げる私。
ゼンゼン ココロニ ヨユウガ ナイネ
マダニを見た先生から高らかに一言「ちっさ!!
「よく見つけたね、こんな小さいの」とのことでしたが、夫が家庭内ストーカーでよかったです。
さて病院に来る前、夫が「病院でマダニを取ってもらう時は、切開することがあるらしいよ」という脅しをかけてきていたので、私はどんな目に逢うんだろうとドキドキしていましたが、先生はピンセットを取り出し「じゃあ取るねー」といってマダニを引っ張りました。
「あっ引っ張るタイプなんだ。引っ張って取るっていう手段はまだ残されてたんだ。」とか考えていたら、もうすんごい引っ張る。ものすごい引っ張る。肌から7cmくらい離れてんじゃねえかと思うくらい引っ張る。そしてそれがものすごい痛い。痛くっても引っ張ってもいい段階がマダニには存在するんだねー!!
痛がったりしたら体の中にマダニが残りそうで、涙目で「いたーーーーい!」とか言いながら、体を動かさないように必死に痛みを我慢しました。なんだか武士の気持ちになりました
そして不意に解放されて、無事マダニは私の背中から引き離されました。
マダニはティッシュの上に置かれていて、すごくキモかったです。
思ってたくらいの強度でキモかったです。

先生に「感染症とか大丈夫でしょうか?」と聞いたら「現段階では判断できないから、大体2週間以内に発熱とか発疹とかでたら大きい病院に行ってね」と言われました。
油断できない2週間

こんな時私は思うのです。マダニの感染症で死ぬなんて、ダサい死に方は嫌だ。でもダサくない死に方ってなんだ?いつ死んでもいいとか言ってんのにダサくない死に方とか、本当はないんじゃないかって。

話がそれました、マダニはまだ血を吸う前だったにもかかわらず私の背中には5mmくらいの跡が残りました。マダニの顎の強さに驚きます。
あれから2週間以上経ちましたので感染症で死ぬことはありませんが、多分今回マダニに噛まれた原因はツツジの木の下に潜り込んでの作業なんじゃないかと思います。
長袖長ズボンで作業していましたが油断は大敵です。
そういった作業の後は夫にマダニチェックをしてもらうようにしました。
たまに背中がズキーーンと痛むときがあります。「もしかしてマダニ?」と思って背中を触りますけど何にもない。マダニのPTSDでしょうか??
意外と身近にいるマダニ。みなさんもお気を付けください。

たお

テルーの唄を弾き語りました