ラブもサスペンスもいらない

もっとおふざけしていよう

本屋と図書館、最近読んだ本

今週のお題「最近読んでるもの」

 

こんにちは、お元気ですか。
ここ半年は2週に1回図書館で本を借りる生活をしています。
もうすぐ実家の本棚を持ってこれそうな感じなんですが、今のところ本は図書館で借りた本を読んでいます。
本屋で手に取る本と図書館で手に取る本は全然違うように思います。本屋だと小説や自然科学の本がもっぱら多くて、図書館だと哲学や詩、外国の寓話みたいなものが多いです。

本屋は文庫本がメインで文学賞を受賞したものなど話題性のあるものが多く並べられています。でもそういう本の中にいると「こんなに沢山話題性がある本が並んでても今日買って帰る1冊を選べないよ」となるので逆に少し前に受賞した本を探して買ったりします。
今流行っているものが良いものかどうかは当たりはずれが大きいと思いますけど、少し前に受賞された本なんかがまだ店頭に並んでいるとなると、「話題性がなくてもこの本は売れるんだ」ということになると思いますので、いい本に当たる確率が高くなるのかなと思います。文庫本はその大きさと価格帯からして割と手軽に読めるものですが、前述の通り沢山あるのでいろいろ読み散らかしたい私としては1作家1冊だけ読んでいくようになっていきました。

逆に図書館は分類ごとに五十音順で並べられています。私の通っている図書館は15万冊ほどの蔵書があって、のんびり端っこから見ていくと哲学が割と最初の方に出てきます。図書館は本が無料なので、そしてハードカバー多めなので、逆にここは読んでみたかったけど買うまでの踏ん切りがつかないものを読むのに適しています。
哲学の本は3000円くらいしますからね。文庫本3冊分です。
そして昔の本までたんまりあるので、ここはですね1作家全部読みしちゃおうかななんて思うんですね。最近の私の志向は哲学に向いていましたし、池田晶子さんと中島義道さんの本が結構面白く、しょっぱなの哲学のところで足踏みしております。ここはのめり込んでしまおうといったところです。ちょっと難解な本に当たっても大丈夫。あとで読めば意味が分かるようになるかもしれないし、無料だからさっと返して次の本を借りてしまえばいいのです。
あと、書庫に入っている本は司書さんに取ってきてもらうのが忍びないと思っていましたが、ネットで予約すると案外すぐ取ってきてもらえているので、そんなに司書さんに負担を掛けないのかもしれないと思って、最近は活用しています。(開館時間前の朝に予約したら、開館時間の30分前に用意ができたというメールが来ました)

図書館に来てしょっぱなの哲学で足踏みするのももったいないので、今度は後ろから見ていくと外国文学に当たります。最近思うんですけど、物事に対して「日本は昔からここが変わっていない」とか「海外ではこうなっている」とか「これは不平等だ」とかいう声があって、あたかも世界は同じ価値観で運用されるべきで、日本が異常みたいな意見をみることがありますけど、一体世界の普通とはどういったことなのか、各国の価値観はどういったものなのか、どのように育まれてきたのか、個人ベースでのそういったことが気になっていたので、外国文学でその片鱗が見れるのが結構良いです。

今のところイタリア文学はあまり肌に合わなくて、ラブとサスペンスが何事にも前提にあり、自立の仕方が何かへの当てつけのような雰囲気があって、それが諦めのように、しかし淡々と漂っていてあんまり好きになれなかったです。
ロシア・ウクライナ文学は割とよくて、哀愁と人と人との温度感が感じられて、割かし日本の文豪の文体に似ていて親しみがわきます。

最後に最近読んでよかった本を紹介して終わりにします。

池田明子「人生は愉快だ」

中島義道「非社交的社交性」

アンドレイ・クルコフ「ペンギンの憂鬱」

たお