好きな映像作品にかかわっている人。
声優さんだと、もう亡くなってしまっているけれど、青野武さん。
ハリーポッターの管理人、ホームアローンの小太りの方の泥棒、アダムスファミリーのフェスター、12人の怒れる男の陪審員などなど。
青野さんの声が聞こえると、きっとこの作品は面白いんだなと思う。
映画の中の世界で、映画の中の道理で生きている、という感じに演じられている気がして、見ている側が入り込みやすい気がする。
声はおじさんなんだけれど、こだわりが強そうな性格を感じて気になる存在になる。
こだわりが強いからって自分と全然違う人かというとそうでもなくて、「あーそういう考えかー。わかるわかる。」と共感したくなる。
もう一人は榊原良子さん。
ガンダムのハマーンカーン、イノセンスのハラウェイ、スカイクロラの笹倉永久、攻殻機動隊の茅葺首相など。
私が好きなSFによく出演されている。
声は低めで、ゆっくり。真実味を帯びた、切実な声に聞こえる。
SFの現実離れした世界観からその声が聞こえると、これは現実と地続きの話なのであると胸倉をつかまれたような気になる。
SFの世界でもその声が浮き上がって聞こえるのに、その内容は当たり前にあることを改めて問いただしていて、こちらとの接続役を担っている気がする。
映画監督だとジョンファブロー。
アイアンマンとシェフしか見ていないけど。
余談だけど、アイアンマンって主人公の最後のセリフに向かってすべてのシーンがある気がする。(私は何回見ても最後のセリフを聞いたときに「イエーーーイ!!」って言ってしまう)
登場人物の言いたいけど言えないとか言ってみたけど思ってたんと違うみたいな心境の描写がとてもいい。言葉にするとそれ以上のふくらみがなくなって、単調な物語になってしまうと思うんだけれど、日常によくある葛藤の仕方で描写しているのがすごいなと思う。