ラブもサスペンスもいらない

もっとおふざけしていよう

ご近所猫の観察日記

Day 1
遠くで猫の鳴き声が聞こえる。
やはり住宅地には野良猫が住んでいるんだなと思った夕暮れ時。

Day 2
洗濯物を干そうとしたとき、縁側に猫が!!
かなり大きいキジ猫が我が物顔で家の中を覗くように座っていた。
思わず「うわー!猫だー!」と叫んでしまう。
猫は焦る様子もなくタタっと走り去っていた。
空き家だった時にこの縁側によく立ち寄っていたのだろうか…

Day 3
縁側に猫がいたことを夫に伝えると、昔からはす向かいの家で餌をもらっている猫がいるからそいつかもしれないとの情報が。
結構な頻度で聞こえる猫の鳴き声はあいつなんだろうか。

Day 4
朝、2階の窓を開けていたらはす向かいの家の玄関に猫が座っていた。
そして、家の人を呼ぶように鳴きまくっている。
あいつだ
ああやって毎日ご飯をねだって食べているのだろうか。

Day5
お昼くらいにはす向かいの玄関を見ていたら、猫がひたなぼっこをしている。
家に入れてもらえてないけど、あのくつろぎ方は完全に家猫だ。
いいな、猫が思う存分くつろいでいるのかわいいな。
家に入らないと見れないものが見れてるような気がしてちょっと嬉しい。(2階から眺めているのでちょっと遠い)

Day 6
買い物に行くために車に乗るついでに、はす向かいの家の玄関をチラ見したら、玄関先の棚の上に猫の家っぽいものが。
あいつ、飯も家もあるのか。
野良猫生活イージーすぎないか。

Day 7
ウッドデッキでまったりしていたら、裏の家の間からあいつが歩いてくるのが見えた。
散歩してるなー。
あそこ歩いてるなら、うちの家も散歩コースだったんだろう。
あいつも私を認識し、隣の家の庭の草木に隠れながら私を観察している。
猫は好きだけど、餌をあげる気はない。でも、ちょっと仲良くなりたい。
この前叫んでしまったのはそんなにダメージがなかったようなので安心。

Day 8
買い物行くときに、はす向かいの人がご近所さんと仲良く話をしていた。
が、その右手にはあいつが。
しこたま撫でられている。
完全に飼い猫状態。

Day 9
近所の家で駐車場の拡張工事をしているらしく、平日は工事の音が鳴り響く。
今日もやってるなーとぼんやり本を読んでいたが、途中で、
あれ、これ工事の音じゃないよな。
工事にしては近すぎる。
もううちの庭くらいの場所で物音がする。
え、泥棒?
と思って、庭の方を見てみたら
レースカーテン越しに、ウッドデッキで爪とぎをするあいつのシルエット。

Day 10
トイレに行ったとき、窓越しにお隣さんが誰かとしゃべっている声がする、と思ったらあいつの鳴き声がする。
お隣さんはあしらっているようだが、あいつは構って欲しそうに鳴いている。
お隣さんはあいつと仲いいのか羨ましい。
こっちはなんの断りもなしに爪とぎされていたっていうのに。

Day 11
午前中は曇っていたくらいだったのに、午後から雨が降ってきて、どんどん雨風がひどくなっていく。
しまいには雷が落ちてきた。
あいつは大丈夫なんだろうか、あの家でしのいでいけるてるんだろうか。

Today
2階の窓を閉めに行ったら、はす向かいの家の前であいつがちょこんと座っていた。

 

たお